2018年2月12日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 実は従来の「ワクチン」とは異なる「HPVワクチン」の特異性

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月刊日本」2016年9月号子宮頸がんワクチン特集
「ワクチンビジネスの闇―深刻な子宮頸がんワクチンの副作用」

田中康夫インタビュー部分は>>>こちら(PDFファイル)
●インタビュー部分のテキストデータは>>>こちら(Wordファイル)
●特集記事については>>>こちら(PDFファイル)

●「月刊日本」HP http://gekkan-nippon.com/

●WHO、製薬会社と癒着? 新型インフルEU欧州評議会が調査「朝日新聞

 

 同会議保健衛生委員会の委員長で、感染症を専門とするドイツ人医師ボーダルク氏が「虚偽のパンデミック」との動議を提起したことが発端。仏リュマニテ紙のインタビューに「こんな厳戒態勢をとる正当な理由がない。WHO内のあるグループは製薬会社と癒着している」と、不透明な関係の存在を指摘した。


 欧州各国では、接種率の低さからワクチンが大量に余り、売却や製薬会社との売買契約解除の動きが加速している。WHOが当初、「2回のワクチン接種が必要」とし、各国が実際に必要な量の2倍のワクチンを調達したことも背景にあり、WHOに対する批判が強まっている。

 

http://www.asahi.com/special/09015/TKY201001130139.html

[堀潤]田中さん、テーマの発表をお願い致します。

[田中康夫]1月31日に続いてです。「実は従来の「ワクチン」とは異なる「HPVワクチン」の特異性」。

[宮瀬茉祐子]一生のうちに日本人の2人に1人が罹るがん。世界がんデーだった2月4日の前日には「子宮頸がん(予防)ワクチン接種の早期の勧奨再開」を求める日本産科婦人科学会が「子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの今後を考える」公開講座を開催しました。一方、医薬品副作用被害救済制度=PMDA法に基づき、子宮頸がんワクチン接種との因果関係が否定できないとして医療費や医療手当を給付された274人の過半数で「認知機能の低下」が認定されています。他方、厚生労働省が改定を進めている医療従事者向けのワクチン説明資料では、記憶障害や学習障害等の「認知機能低下」に関する記載が副作用の報告例から削除され批判が起きてます。こうしたなか今週14日に東京地裁では国と製薬会社を提訴した原告124人による子宮頸がんワクチン訴訟の第5回目の口頭弁論が開かれます。

[堀]ワクチンとして機能するもの、一方でその副反応と言われるものが今裁判にもなっているという状況で、これは国の方も揺れていますね。今日はどういう説明になりますか。

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[田中]前回もお話したんですが、従来のワクチンというのは予防ですね、インフルエンザのような形、そうしたものがパンデミック(急性感染症の拡大)で起きると国とか地域というものが、国民も含めて大変なことになる、それを予防するという国家的なものです。今お話があった内容、国の予防接種法に基づく救済制度があります。あとこのPDMA法とよばれる医薬品の副作用の被害の救済制度があります。この2つでですね、実は295人に関してこれは国がHPVワクチンとの因果関係が否定できないと、因果関係が有り得るという事でこのような手立てをしてます。しかもそのなかの半分で「認知機能の低下」というものも認められているのが現実です。では、どこが違うのか?

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[田中]先ほどお話した、厚生労働省が1月18日に新しいパンフレットを作りました。そこにも「積極的におすすめすることを一時的にやめています」と。そして「予防する効果は現段階では証明されていません」と。で、ここにですね「まれですが重い症状が報告されています」という形で呼吸困難やじんましん、アナフィラキシーなんですよ。つまり、みなさんご存知の蕎麦アレルギーとかそういう形で呼吸困難になる。実は今、日本の学校の給食のところにはですねエピネフリンという薬が置いてあるんです。つまり、こういう状況になった時にすぐに血管を開く為の、サリンの時と同じような薬が用意されているくらい、「そういう事が起きますよ」って書いてあるの。あるいは「ギラン・バレー症候群も起きますよ」と。

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[田中]あるいは「嘔吐とかもありますよ」って事が書かれてるわけ。じゃあ、そのリスクを負っても行うべきなのかどうかという事です。実は2015年には日本医師会はですね、認知機能の異常というものが起き得るという事をパンフレットに書いてあるんですね。今宮瀬さんが読んで頂いた内容ですが、今回厚生労働省の作った医療従事者向けへのパンフレットでは、記憶障害とか学習意欲の低下、こうした事が起きるという記載は今までと違って削除れています、何故か。

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[田中]ではそれに対して初代の厚生労働大臣だった坂口力さん、彼が所属していた公明党も当初はこのワクチンを非常に推進していた。先日も(坂口力さんに)お目に掛かりましたけど、「今までのワクチンと違う」という事で、これは東京医科大学神経内科をはじめとする人達は「これは症状が出るまで8.5ヶ月も掛かってる人がいて、そしてそれはやはり(一連の症状は、心身反応よりも)ワクチンに含まれるもの(免疫補助剤) に反応して(脳神経が炎症を起こして)いると考えるのが合理的だ」と述べてます。ところが今回厚生労働省が作ったパンフレットでは「(接種後)1ヶ月以上経過してから発症している症例は(接種との因果関係を疑う)根拠に乏しい」と言ってるんですね。でも、インフルエンザのワクチンてインフルエンザになってから打ちませんよね。予防です。そして「インフルエンザのワクチンを早めに打ちましょう」ってのは何かと言うと、1.5ヶ月から2ヶ月くらいで効果が現れるというというものなんです。そうするともしマイナスの「効果」があるとして、「1ヶ月では(副作用・副反応が)出ないと考えるのが合理的だ」という事が、坂口さんは医師でもあって、お話になってます。

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[田中]実はBuzzfeedというメディアがあります。ここのメディアは患者に寄り添うという事で、「このワクチンを早めに再開しよう」というキャンペーンを多分張ってらっしゃると思います。そこで岡部信彦(川崎市健康安全研究所所長)さんという、この方はこうした事の権威だと言われてます。彼の「真っ当な意見」と、私が「ちょっと違うな」というのを2つご紹介しましょう。「日本脳炎ワクチンはマウス・ラットの脳でウイルスを増やして製造していたのでマウスのタンパクが入ってしまって重症疾患になってしまった」と、ワクチンがそうなってしまった、と。そこでこのワクチンの作り方を止めた事によって今の日本脳炎が撲滅に近い形になりました、と。これはとても正しい意見です。じゃあその下、彼は「1神経的な疾患と2中毒と3免疫反応と4心身の反応」、これが今HPVワクチンに関して言われているけれども、この「1番から3番は我々の業界・学会では否定されました」と言っているんで す。だから「4番の心身の反応しかありません」とBuzzfeedでお書きなんですね。で、「一部の臨床医が「免疫異常が起きている」と仮説を述べているがこれは仮説でしかない」と。「17の学会の共通見解は本ワクチンの積極的な接種を勧奨する」ってお書きなんですが、実は、この17の学会のなかに日本神経学界は入っていません。

[田中]そして日本神経学界は、これは何十年も出てる雑誌のなかで、やはり「この因果関係が私たちは否定できないんじゃないのか、そこをまず、そこの上に立って考えるのが科学じゃないか」という事を述べています。

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神経内科
第85巻第5号(2016年11月発行)

 特集 II.ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経障害

産婦人科からみたヒトパピローマウイルスワクチン

小松短期大学 打出喜義…503

ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の中枢神経障害を中心とする多彩な病態をどのように把握するか:わが国と諸外国の調査成績の検討

東京医科大学医学総合研究所 西岡久寿樹…512

ヒトパピローマウイルスワクチン関連神経免疫異常症候群:小児科の視点から

フジ虎ノ門整形外科病院小児難病治療センター 横田俊平ほか…520

ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経障害:神経内科医の立場から

信州大学神経内科,リウマチ・膠原病内科 池田修一…528

ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経障害:他覚的検査所見について

東京慈恵会医科大学神経内科 平井利明ほか…536

ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経障害:自己免疫性脳症の範疇から

鹿児島大学神経内科・老年病学 荒田 仁ほか…547

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[田中]ではもう一度戻ってですね、どこが従来のワクチンと違うかです。冒頭で申し上げたように従来のワクチンは、インフルエンザをはじめとして、パンデミックを予防するものですね。HPVワクチンは実は、これは性感染症ですので慢性疾患なんです。ほぼ多くの方が罹り、前回述べたように9割の方は(ウイルスが)自然排出されて残りの10%の人も約1年くらいをかけて自然治癒をしてって、残りの人達をどうするかです。慢性疾患でウイルスワクチンが成功した事例はB型肝炎ウイルスだけで、HPVの遺伝子は本来ヒトにしか入らないんです。ですからチンパンジーのような最も人間に近いものでの感染実験が不可欠です。しかし、チンパンジーは今絶滅危惧種なのでアメリカにおいても(感染実験が)行われていません。

[堀]なるほど。

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[田中]ですから(子宮頸がん予防ワクチンは)感染実験を行わないまま認可されたものです。もう一つは本来、ワクチンは予防(の為の)ワクチンなんですが、これは細胞の遺伝子の中に、DNAの中に入って細胞分裂と共にウイルス遺伝子が増加をしていくわけです。そうすると予防ではなくてもしかして治療ワクチンっていう事になるとこれは根底が崩れてしまうだろうと。

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[田中]で、この最後のところですね、どういうHPVワクチンを作ってるか。蛾の培養細胞系、その中に人間のHPVの遺伝子を入れます。そしてそこにはつまり、蛾の細胞のタンパク質も含まれるという事です。で、蛾のウイルス遺伝子も入ります。そうすると両方いずれも取り除くのは不可能という事になると、先ほど述べた日本脳炎のワクチンの、最初の失敗と同じような悲劇になってはいないか?という事なんですね。それが前回からずっと述べてきている事であります。

HPVワクチン国際シンポジウム開催のご案内 | 薬害オンブズパースン会議 Medwatcher Japan

HPVワクチン国際シンポジウム開催のご案内

2018-01-24

 

国際シンポジウム「世界のHPVワクチン被害は今」 

 HPVワクチン(「子宮頸がんワクチン」)によって深刻な被害が発生し、社会問題化しているのは日本だけではありません。 
 本シンポジウムでは、集団訴訟が提起されているコロンビアを始め、スペイン、英国、アイルランドの被害者団体からゲストを迎え、被害実態、医学界や政府の対応、被害者の活動などを共有し、問題の本質や被害救済について議論します。ぜひご参加ください。 


■日時 2018年3月24日(土)13:30~17:30(13:00開場) 

■会場 東京大学本郷キャンパス 武田先端知ビル 5F 武田ホール 

■同時通訳付・事前申込不要・資料代500円 


<プログラム> 
■第1部 各国からの報告 
  
HPVワクチンの基本的問題点と日本の現状  水口真寿美 
薬害オンブズパースン会議事務局長、HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団代表 

コロンビアからの報告  Monica Leon Del Rio 
"Rebuilding Hope Association HPV Vaccine Victims"代表、集団訴訟代理人弁護士 

スペインからの報告   Alicia Capilla 
"Association of Affected People due to the HPV vaccines in Spain"(AAVP)代表 

イギリスからの報告   Mandeep Badial 
"UK Association of HPV Vaccine Injured Daughter"(AHVID)科学部門担当 

アイルランドからの報告 Anna Cannon 
"Reactions and Effects of Gardasil Resulting in Extreme Trauma"(REGRET)広報担当 

(※海外からの報告者は、いずれの方も被害者の母です)    

■第2部 パネルディスカッション 

パネリスト    第1部報告者ほか 
コーディネーター 隈本邦彦ほか(薬害オンブズパースン会議メンバー)   


主催   薬害オンブズパースン会議 

問合せ先 薬害オンブズパースン会議事務局  TEL 03-3350-0607 
URL http://www.yakugai.gr.jp

*

[堀]今度イベントがあるそうですね。

[田中]3月24日にイギリスやアイルランドやスペインやコロンビア、こうした所でもワクチンの接種は極めて減ってますしインド等では(接種)停止をしてます。実はWHOの事務局長だったチャンさん(マーガレット・チャン 第7代WHO事務局長)という女性の方はパンデミックを随分研究した方ですが、彼女の出身国である中国では未だにこのワクチンは使っていません。

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[田中]ですから私はやはり「因果関係は分からない、と認めることから科学は始まる」と思います。水俣病も森永ヒ素ミルク事件も昭和31年です。でもその間、多くの医学者は、一方の人達が「これは因果関係が分からないんじゃないか」って言うのに、「関係ない」と言ってきてもっと被害が拡大しちゃった。私はこの辺を考えるという事が大事だと思います。 

参考資料

Vol.214『相変わらずな「意識高い系」 お前さんだよ思考停止な陰謀論者はw 祝日12日「モニクロ」でHPV第2弾をお届けします!』

Vol.212『大言壮語な「ワクチン脳」wの皆さんにお届け! チンパンジーでもわかる「HPVワクチン」講座その5』

Vol.211『大言壮語な「ワクチン脳」wの皆さんにお届け! チンパンジーでもわかる「HPVワクチン」講座その4』

Vol.209『戦意喪失な「ワクチン脳」wの皆さんにお届け! チンパンジーでもわかる「HPVワクチン」講座その3』

Vol.209『戦意喪失な「ワクチン脳」wの皆さんにお届け! チンパンジーでもわかる「HPVワクチン」講座その2』

Vol.208『意気消沈な「ワクチン脳」wの皆さんにお届け! チンパンジーでもわかる「HPVワクチン」講座その1』

TOKYO MX・モーニングCROSS「オピニオンCROSS」

2016年4月12日放送分「子宮頸がんワクチン 新手の公共事業」

2016年4月12日放送分「子宮頸がんワクチン 新手の公共事業」の文字起こし
http://nippon2014be.hatenadiary.jp/entry/2016/09/06/064522

●子宮頸がんワクチン「薬禍」をめぐる神学論争の前に雇用をも生み出す検診の徹底を!
>>>「サンデー毎日」連載「ささやかだけど、たしかなこと。」2016年5月1日号
>>>PDF

●「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」厚生労働省
>>>PDF

●「子宮頸がんワクチン」
>>>「VERDAD」連載「田中康夫の新ニッポン論」2013年7月号
>>>PDF

●「『科学を信じて、技術を疑わず』状態から日本は脱却すべき」
>>>「週刊SPA!」連載「その『物語』、の物語。」 「週刊SPA!」連載2013年3月19日号
>>>PDF

●「神学論争」
>>>田中康夫の新ニッポン論「VERDAD」2016年5月号
>>>PDF

浅田彰氏との「憂国呆談
>>>「ソトコト」2016年8月号 >>>PDF
>>>「ソトコト」2014年5月号 >>>PDF
>>>「ソトコト」2013年5月号 >>>PDF

 

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