田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.319『 21世紀のペレストロイカ! 更にその先を目指す金正恩の北朝鮮を大胆予測!Part1』

 

金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」

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「明るい北朝鮮」と呼ばれてきたシンガポールで、2018年6月12日に開催される米朝首脳会談。Y’assyは浅田彰氏との「憂国呆談」でも昨秋から終始一貫、“米朝関係は雪解けする”と語ってきました。ドナルド・J・トランプ大統領金正恩委員長との首脳会談を即決したのは3月9日。その前日に出演のTOKYO MX「モーニングCROSS」でも、「朝鮮半島“置いてけ堀”っぽいニッポン外交&経済」と題して今回の首脳会談を“予測”しています。

他方、「ならず者・北朝鮮」を和平交渉の舞台に、と唱和していた自称「リベラル派」wも含めた「意識高い系」は「左右」の別なく、いざ実際に進展し始めると足を引っ張る“懐疑的”発言を、したり顔で語っています。

朝鮮半島を巡って交錯する膨大なる情報の中から、どれを取捨選択すべきか、羅針盤としての「まとめサイト」を開設しました。

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.319『 21世紀のペレストロイカ! 更にその先を目指す金正恩北朝鮮を大胆予測!Part1』と題してお届けをいたします。

本日の朝、モーニングCROSSで、こちらでございますけれども「見えてきた北朝鮮ペレストロイカ」と。「金正恩体制は東アジアのシンガポールを目指す!」という形でですね7分ほどお話をいたしました。今日と明日はこのテーマに関してお話をいたします。まあ昨日も元々お話をしてですね、金英哲(キム・ヨンチョル)という方ですね朝鮮労働党の副委員長。この人がニューヨークに北京経由で出かけてですね、そしてここ(国連代表部前のアメリカ政府が保有する高層ビル上層階の部屋)でですねマイク・ポンペオ国務長官と話をしたと。

 

金委員長の最側近、ポンペオ国務長官と夕食 ニューヨークで

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そして翌日、ワシントンへと移動をしてこんなに大きな郵便ポストマンのような封筒をですねドナルドトランプ氏に渡して、そこでは2時間も会談をした。さらにその後、ドナルド・トランプ氏はですね記者たちにぶら下がりなんですけど大変に長いし、逆にこれは文字起こしを日本のメディアもしていて、見るとですね非常に深い内容であると。でこうした中で昨日までですね3日間シンガポールで、まぁ韓国とアメリカと日本の防衛担当大臣、アメリカの場合にはジェームズ・マティス氏という国防長官でありますけれども。あるいはその他の国々も来ての会合だったと。この辺りを踏まえてのお話をいたしました。ちょっとこの間のおさらいをしたいと思います。

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まあご存じのように「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」というのと「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」というのと「鳴かぬなら鳴いてみせようホトトギス」とありますけども今日本はですね「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスという形を取っている。しかし「拉致問題を抱えている」と言っている、そして「拉致問題を、常に他の国も北朝鮮に対して話してほしい」と、まるで上から目線でですね、自ら「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということを今日の番組でも述べましたが、自分で動かないで他の国に「語ってくれ」と、「人権問題・拉致問題は語ってくれるよな」と言ってると。「その圧力こそが大事だ」と。これはやはりですねもちろんとんでもない事件でありますけれども、自ら「隗より始めよ」をしないでですね、他の国任せってこれ主権国家なのか?と。そこのまあ大本営発表と、まさに日本のインパール作戦になってしまったですね、大本営発表を日本のメディアもですねそのまま流してないか?と。それこそはフェイク・ニュースなのではないか?と。フェイク・プロセスなのではないか?と。フェイク・スタンスなのではないか?と。フェイク・アティテュードなのではないか?っていうことだろうと思います。5月24日、ドナルド・トランプ氏が「米朝会談中止だよ」って言ったらこれをたった1か国だけ支持したのが日本だったわけでございますね。

そして日本ではですねメディアも含めて「拉致問題が解決に向けて北朝鮮から返事がない限り、日朝国交正常化は必要ない」と日朝会談は一番最後だと待ってればいいんだと。おっとり刀じゃなくて逆おっとり刀だと先週申し上げました。嘆かわしいこうしたことをですね政府関係者が公然と語っていたところが、25日、1日半くらい経つとですね、「やっぱり米朝会談は6月12日に向けてやるよ」とトランプ氏が言うと、たった一夜で「その考えは素晴らしいです」ってまた褒めちゃうと。主体性はどこにあるんだ?と。そしてそれに関してですね26日、「私共が考えていた方向に物事が回り始めている・・・」、「考えていた方向」って何なんですか?拉致の話は今のところドナルド・トランプ氏もですね「キム・ヨンチョルさんとは話をしなかった」と言っているのに、「トランプ氏を引き込み、圧力をかけ続けてきた成果だ、結果だ」。なんか不思議な自画自賛になっています。そして6月2日、「歴史的な会談になるよ。全力を尽くす」と「圧力を高め、抜け道は許さない」っていうことを、私の親友でもありですね、幾度となく食事をしてきている小野寺五典さんがですね、シンガポールで述べたという形です。

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で、このシンガポールで小野寺さんはどういうお話をしたか?「米朝基本合意書(1994年)に合意した北朝鮮は秘密裏に核兵器を開発した」と。つまり合意書を反故にしたんだと。あるいは6カ国協議共同合意書これは2005年に出しながら突然、2005年というのはですね小泉純一郎氏が北朝鮮平壌に行って日朝平壌宣言を出したのが2002年であります。この平壌宣言の「不可逆的」と言う部分がブーメランのように戻ってきているということは今までも繰り返し述べています。今日の二日連続の最後にまた改めてこの点を振り返りたいとは思っておりますが、「国際社会の平和努力を無視し、核兵器実験を行ったと単純に対話に乗り出したからといって北朝鮮に見返りを提供するべきでない」というふうに小野寺さんが勇ましくおっしゃったのに対して、韓国のですね宋永武(ソン・ヨンム)さんというですね国防部の長官、向こうは国防部と言って部長じゃなくて国防部だから全体の長官になるんですね。彼はその後、すかさずこういうことを言ったんですね。「日本が過去に北朝鮮に騙され続けてきたから未来も騙され続けると考えるなら、米朝対話とは別個に日本はどのような交渉を具体的に行い東アジアの平和を創出するのか」って聞いたわけです。これに対して日本側の明確な答えはなかったわけですね。「うっ」と詰まってしまった。もちろん同じ同胞だからといって大韓民国朝鮮民主主義人民共和国に騙され続けてきたわけでありますね。さらにはですねマイク・ポンペオ国務長官と会談をした副委員長のキム・ヨンチョル氏はですね、まさに韓国の潜水艦を爆発させて多くの兵士が亡くなるということの張本人だとも言われているわけですね。恩讐の彼方にという言葉がありますけど水に流してしまうのではなく、そのことを覚えた上で大局に立ってより多くの人にとって、まさにこれが不可逆的でありですね前向きな前身をすると言う、日本が韓国に対してずっと求めていたのと同じことを韓国は今北朝鮮に対して行なっているということです。あるいはアメリカにも行っているということです。それは3人のですね拘留されていた人がマイク・ポンペオの2回目の訪問と一緒に帰ってきたから「ラッキー、これで全て解決」と言ってこれに対するお駄賃としてドナルド・トランプ氏がですね少し弱く出ているということでは決してないということだと思うんです。まさに日本はよく、「野党は文句ばっかり言っている」と「批評家は文句ばっかりを言っている」と「田中康夫もそうだ」みたいなことを言うときに、じゃあ代替案を出すということを 日本はしているんですか?私が様々な、長野県においても物事を行おうとした時に文句を言うだけの人たちが所謂、日本社会党、今はないんでしたっけ社民党日本社会党だの日本共産党だのの人達だけじゃなくて自由民主党も、あるいは当時の民主党の人もですね代替案も出さずにアーだらコーだらピーだらチーだら言ってたわけでございます。何かを変えるっていう時には必ず軋轢が起こるわけでございます。でも何も変えないでいたら人間は・・・、だって10ヶ月間大阪拘置所の中で体が十分に動かせなかった籠池夫妻はですね、足腰が弱ってしまったわけですよね。私たちは常に前に歩く、あるいは横に歩く、後ろに下がる、ジャンプする、かがんでみる、これが大事なのに、「何も日本はしていないんじゃないですか?」ていうことを言われたわけです。

で、この時にですねジェームズ・マティスさんは大変なことを実は言っているんですよ。ジェームズ・マティスさんは、「もちろん圧力はかけ続ける」という言い方はしています。でもこれは何かと言えば日本が困っちゃっているから一応、日本という駄々っ子の子供をなでなでしてあげるために言った発言でしかないと思うんです。ジェームズ・マティス氏はこのように述べました。こちらのフリップはですねちょっと時間がなくて本日の番組でお出ししなかったものですからよく入念にお話をしたいと思います。

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ジェームズ・マティス国務長官、昨日ですね「非核化に向けて検証可能で不可逆的な行動をとるまで北朝鮮が見返りを得ることはできない」と述べています。今までと違う文章になったということです。今までは 「完全で検証可能かつ不可逆的な核廃棄」と言っていたんです。これがCVIDと言うものですね。「complete verifiable irreversible dismantlement」。 この「完全な(complete)」の「C」のところが抜けたということです。だって非核化に向けて、非核化というのは核廃棄ですからね。「非核化に向けて検証可能かつ不可逆的」なVID(verifiable irreversible dismantlement)になったとということなんでございます。ところがこれをですね私も仲の良い高橋浩祐さんあたりはですね「今回の北朝鮮の動きは信用しちゃいかん」と。「アメリカは甘すぎる」みたいなことをずっとお書きなんですね。どこに書いていたのかな?東洋経済だっけ?どこだっけ?高橋さんもですね、なかなかOSの転換ができないのかな?と私は思っております。あと、今日の放送に関しては多くの方に「なるほど」と。「膝を叩くようだ」と言われましたが、一人ぐらいですね「ワンテーマ・ワンタイム、ワンテーマにするのに盛り込みすぎで下手だ。説明がこれじゃわからん」て書いてたようないつもディスる方がいましたけれども、はっきり言ってこれは「あなたのCPUが低すぎる」っていうことなんでございますね。是非文字起こしが上がっております、動画をご覧いただきながら文字起こしをご覧になればワン・テーマで話をしています、朝鮮半島の問題を。これは日本のような一面的な見方では無理だっていうことです。世界の国が関わっているわけですから。なのにここがわからない方は自分のCPUをですね入れ替えるとか OS を入れ替えるとかですね、再インストールをするとかですね、再起動だけでは多分無理なのかなという気がしています。つまり、ここの「VID」になってしまったというところですね、未だに気づいていない方がいらっしゃる。明日くらいには高橋浩祐さんの香ばしい解説もですね、お付けできるようにどこかで検索すればよろしいかと思います。

で、こちらでございます。今日お話をしているようにですね、北朝鮮ペレストロイカを行おうとしているということです。ペレストロイカっていうのはですね、皆さんご存知のようにミハイル・ゴルバチョフという人がソビエト社会主義共和国連邦という国の大統領でありました。そして彼はノーメン・クラツーラと呼ばれる官僚機構、まさにこれ既得権益なんですよ。社会主義においても既得権益が膨大にあったわけですね。前例のないことはしない。その一方で賄賂のようなものもある。ある意味では習近平氏が行っていることも強権的だと言われるかもしれないけど、習近平氏に反発しているのは軍部という、軍隊というものはですね崇高な人ばかりではないということです。日本で自衛隊の現場で、災害復旧にあたるような天変地異の復旧にあたるような方は本当に頭が下がるような思いですけれども、自衛隊の上層部は堕落している部分がないとは言えない。もっと他の国の軍隊は、アメリカや中国もそうかもしれない。ジェームズ・マティス氏という、軍隊に睨みの効くという、そういうアンシャン・レジームではないという人を選んでいるところに、ドナルド・トランプ氏の大変な慧眼ぶりが実は結果として表れているのではないかと思います。で、ペレストロイカを行うということはどういうことかと言うと、今までおじいさんやお父さんに忠誠を誓っていたような人たち、その中の困った古いOSの人を「彼は全部粛清したじゃないか」と「身も凍るようなもの」だって言うかもしれないけれど、まだそんな方は、面従腹背の方はたくさんいらっしゃると思うんですね。トランプ氏もワシントンというロビイストが動くような「お金の流れをやめよう」ということで、まさに彼もペレストロイカを行おうとしてるということです。金正恩氏もそうであるということです。ロシアのウラジミール・プーチン氏がどうか分かりませんが、ある意味では強権的だと思われてるかもしれない中国の習近平氏がですね、そうした既得権益のノーメン・クラツーラと戦っていると。後ろから刺されるかもしれない、殴られるかもしれないという中で行っている。この間のですね、「一回会うのはやめるよ」と言って翌日に「会う」と言ったのは、ドナルド・トランプ氏やマイク・ポンペオ氏がですね、ジェームズ・マティス氏の批判はしないけれども、そうではない、マイク・ペンス氏というまさにティー・パーティー的な副大統領であったりですね、あるいはジョン・ボルトン氏という大統領補佐官、元国連大使、この人はネオコンのようなものでございます。この人を批判している。でもこの二人だけをシューティングしてたというのもですね、なかなかこれはよく分かっている。トランプ政権の中のですね「獅子身中の虫」というものを明確に見つけてる。北朝鮮にとってではなくてトランプ氏にとってもこの問題に関しての「獅子身中の虫」はお二人じゃございませんか?ってことを述べてた内容だろうと思います。さて、それに対してですね一旦中断と、日本のメディアはみんな「もうこれで金正恩ちゃま豆鉄砲に当たった鳩みたいに慌てふためいちゃって、もちろんボク、会う気があるよって言わせたんだろう」というけどこれ、大事なことはですね、ここで金桂冠(キム・ゲグァン)第一外務次官は

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「我々はいつ、いかなる方式であろうと対座して問題を解決していく用意があることを米国側に改めて明らかにする」と述べた頭の部分だけ日本では伝えられているんですね。でもこれは以前にも申し上げましたけれども、この彼を使って、と言うか彼が勝手に書けるわけじゃありませんから、全てある意味じゃドナルド・トランプ政権がワンマン・カーであるように、金正恩政権もですね、ワンマン・カーのようなもので、当然、彼がアメリカに対しての文章でありますからチェックしてるに決まっているわけですね。この文章の全文を、リンクをすでに貼っておりますけれどもご覧いただくとですね、非常に、前も言いましたがフランスやですねドイツの外交文書と同じような奥深い表現になっている。この中で上の欄だけは出てきますけれども、下で「一度では満足な結果を得られないが、一つずつでも段階別に解決していくなら現在より関係が良くなるはずで、より悪くなるはずはないことぐらいは米国も深く熟考すべきだろう」。これ、同じ内容をドナルド・トランプ氏は2時間のキム・ヨンチョル氏との会見の後の、芝生の所のぶら下がりで同じ内容を言っているじゃないですか。「6月12日、一回で答えが出るわけはないよ」って言っているんですね。「でも段階的にやっていこう」と。「 お互いそのつもりなら必ず良い見解が出る」って同じ内容を実は言っているんですね。それを一足先に北朝鮮側に文書で出されてしまっているんですよ。「朝鮮半島と人類の平和と安定のため、全力を尽くそうとするわれわれの目標と意志には変わりはなく、われわれは常に寛大で、開かれた心で米国側に時間と機会を与える用意がある」。最後の部分はちょっと上からに見えるのかもしれませんが、最初のこの一撃というのはなかなかのものである。これが私がずっと「金正恩サイドに主導権は常にある」申し上げできたことであります。

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そしてですね、今までのキー・パースンというものは、私はジェームズ・マティス国防長官と王岐山国家副主席というふうに述べてきました。なぜならば、「会談中止だよ」って言った後にですねトランプ氏がTwitter上で、この文章に対してですね「北朝鮮が良いことを言っているから考え直したよ」って言ったわけですよね。でもその前の段階でジェームズ・マティス氏が記者にぶら下がりで何と言ったかと言うと、「私は楽観的だ」と。「多分良い知らせがあるよ」と言ってるわけです。「もう会談ねーじゃねーか」って言っている時に冷静、に一般的に考えれば「会談をしよう」と言ったのはトランプ氏ですから「会談をしよう」ってことは「俺がしてあげるよ」と言ってると同時に、その時は韓国側の使者が「こういう内容を、金正恩氏が板門店で言ってましたよ」ということを聞いて、「OK やろうじゃねえか」ということになったわけですよね。アメリカ側からカードを切ったというよりも、アメリカ側から提案をしたわけですよね。それを「俺はやっぱりやらねぇ」で子供みたいにだだこねてて、これが2ヶ月3ヶ月4ヶ月経ったら中間選挙が云々じゃなくて、その間に北朝鮮核兵器も持っているのに、弾道ミサイルだって開発してっちゃうかもしれない時に「何やってんだ」って話になってくるわけです。トランプ氏はですね「これはバラク・オバマ氏だけじゃなくて、もっとその前の政権、彼の前のジョージ・W・ブッシュジュニア政権とか、もっとその前の、北朝鮮が開発している間に何もできなかっただろう」と。「本来これは私がやるべきことじゃなかったんだよ、私の前の人たちがもっとちゃんと手立てをしとかないから、今こんな具合になってんだ」って愚痴でもなんでもなくてですね、「いかにアメリカの政治は朝鮮問題に限らず動きが鈍かったか?」ってことトランプ氏は言っているんですね。この文章は是非、日経新聞の全文はよりよく書けているのでご覧いただければという風に思います。で、何を申し上げているかというと、トランプ氏に対してジェームズ・マティス氏はトランプ氏の腹の中を聞いていたっていうことだと思います。

さて同じ日、サンクトペテルブルグでウラジミール・プーチン氏と王岐山国家副主席がサシで話をしています。それは翌日からの国際経済フォーラムというですね、フランスのエマニュエル・マクロン大統領であったり、あるいは日本の安倍晋三首相が出る会合の前日にプーチン氏と王岐山氏は話をしている。今までずっとやっていたのは、米朝がずっと話をしていることでその橋渡しをやった韓国も、板門店ではなくてシンガポールでってことで、韓国に華を持たせないように両国がしているんじゃないか?と言っていると。もっと言えば「米朝がこんなに早く対話するとは思っていなかった北京であったりモスクワはびっくりしてるんじゃなかろうか」と言われていたわけですよね。モスクワのトップとそして中国において習近平氏が最も信頼を寄せているのが王岐山氏であると。つまり首相ではなくて国家副主席であると。でも国務委員にはもうなれる年齢ではないけれども、国家副主席には内規としての定年というものがないから、1回、国務院中央委員を辞めた後に国家副主席に彼をアポイントをした、指名をしたのは習近平氏です。その習近平氏と金正恩氏も会っている。大連でも会った。北京でも会った。それらを踏まえて王岐山氏とプーチン氏が会談が中止になると思われていた時に会っているわけです。他の国は、日本も含めて翌日からの国際経済フォーラム・・・、余談では26日の日にですねマサル君贈呈式があって、アリーナ・ザギトワさんと言うんですね、アリーナってあれですかねアリーナのようなことと同じような単語なんですかね?何でしょうか。どういう綴りなのかちょっと勉強しておきたいと思います。下に劉鶴 (りゅうかく、リウ・ホー)国務委員副総理って書いてあります。これも番組では時間が無かったので端折りましたが、この人は今、王岐山氏のですね懐刀ですね。元々この人が外交を担当してる人だったわけです。でも王岐山氏がその上と言うか、さらにその上の責任者としてこうした重要な外交問題を扱うようになった。この劉鶴氏の動きというのも今後非常に注目かと思っています。すなわち、キー・パースンはですね、「国防長官であるジェームズ・マティス氏とですね王岐山氏がキー・パースンだ」ってずっと申し上げてきました。でも二人が新たにキー・パースンとして加わってきた。

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それがこのマイク・ポンペオ氏とキム・ヨンチョル副委員長兼統一戦線部長だということで、マイク・ポンペオ氏と書きましたが国務長官ですね。というか今は国務長官ですけれども最初の時におそらく横田基地からの飛行機かなんかで行った時平壌に行った時ってのはCIA長官だったわけですね。で、5月9日にも行って拘束されていた3人と一緒に帰国をした後で、この時に従来から申し上げているようにマイク・ポンペオ氏はですね「ファナティックでクレイジーだ」と世間では思われている、「大酒飲みでアル中じゃないか」と思われているという、そして「糖尿病ではないかと言われている金正恩氏というのは、極めて理知的で精緻で聡明である」ということを確認をして、それはおそらくトランプ氏に話しているということです。「こいつただものじゃないぞ」ということです。日本じゃみんなそう思ってないというところが大きな問題であります。そしてキム・ヨンチョル氏がですねニューヨークに行った。ニューヨークでマイク・ポンペオ氏と話をする。食事をしたんだけれども一時間半くらいだったと。でもそれは「とても前向きで良い会話だったんだよ」と、二人もにこやかに、そして次にワシントンは単に(金正恩氏の親書を)渡すだけだろうと思われていた、そりゃアメリカだからまずはニューヨークで値踏みしてですね首尋問して、「ワシントンまで連れてって良い」と思えば・・・、だってとにかく韓国の潜水艦を爆破した張本人であると。まあ、CIAの長官だった人とCIAのようなものが会うっていうのもすごく皮肉な話であろうかと思います。でもワシントンで二時間も会っているということですね。トランプ氏の発言をいくつかですね、大事な発言があるのでお伝えをしておこうと思います。でもこれは、この時にはご存知のようにマイク・ペンス副大統領やジョン・ボルトン大統領補佐官というものは出てきていないわけですよね。この辺りはですね大事な問題じゃないのかなと思います。つまりこの問題に関してはトランプ氏が信頼をしているのはジェームズ・マティス氏、そしてですねマイク・ポンペオ氏であるということが明らかになっているかと思います・トランプ氏のしゃべっていた会見録というのは、これも含めて明日お届けをいたしたいと思います。今日本ではですね北朝鮮の泊まるホテル、「シンガポールで泊まるホテルの値段払えない」って言ってるけれども、このホテルを北朝鮮側がリクエストしてきたというのはなかなかすごいと思ったんですね。皆さん日本ではあまり知られていないフラトンホテルというこれはマリーナ・ベイに面しているところですからね、そして元々、まさに日本がマレー半島に行く前にはイギリスが占領していたわけでして、イギリスの初代提督の建物でもあり、由緒もある建物であるという場所がホテルに改造されて、このホテルを持っているのは、その他にもいくつかのホテルを持ってる香港系の、華僑系の資本であると。非常に良いホテルで、何か日本ではですね、一番上にプールがあるので高所恐怖症のようなヤッシーは怖くて入れねーじゃねーかと思っているようなマリーナベイサンズホテルで、あるいは相変わらずなラッフルズ・ホテルとか思ってるかもしれませんが、たぶんシンガポールで一番良いホテルこちらでございますからね。逆にアメリカがどこに泊まるのか明らかになってませんけれども、なかなかこの辺を選んでくるというのが、「お金が払えないんじゃねーか」なんて日本は言ってますけれども、どうもそうではなくてですね、さすがべルンでね、別の名前で大使館の息子ということでインターナショナル・スクールに入ったけれども、すぐに公立の地域の学校に入って多分、「お前何?韓国でもなくてどこよ?」みたいにですねいじめられたですね彼が、フランス語もできるドイツ語もできるロシア語もできる、そして英語もできる朝鮮語もできるという人、これはなかなか我々侮れないなという感じがいたしております。ということで明日はパート2をお届けをいたします。

 

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」Vol.320『実は東アジアのシンガポール! 21世紀の「開発独裁」国家・北朝鮮を大胆予測!Part2』

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