田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.246『泣いて馬謖を斬った財務省の深意! 甘チャン経済産業省にRevengeの幕開け!』

森友文書改ざん 首相答弁影響、否定せず 太田理財局長 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180317/k00/00m/010/209000c

首相進退答弁、改ざんに影響 財務省局長が否定せず 時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031600980&g=pol

首相答弁の影響否定せず 森友、文書改ざんで財務省局長 東京新聞共同通信
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018031601002184.html

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.246『泣いて馬謖を斬った財務省の深意! 甘チャン経済産業省にRevengeの幕開け!』と題してお届けをいたします。
昨日も申し上げましたけれどもですね、経済界も経団連会長や経済同友会代表理事が国民そのものが無視された非常に重大な問題だと、この改竄なんてことはもう論外だっておっしゃってるわけですね。民間の場合は、自分が知っていたか知らなかったは関係なくこういう不祥事を起こせばですね、ましてやその経営者の美学にかかわらず普通は辞めることだというのを奇しくも2人がおっしゃってるという大変な状況になってきております。

共同通信世論調査詳報(クリックで拡大)

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改ざん問題を巡る首相発言(クリックで拡大)

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同友会トップ「麻生氏、民間企業なら普通は辞める」

「辞めるかどうかは政治家の考え方、美学の問題だが、民間企業なら自分が知ろうが知るまいが、普通は辞める」

立法府を無視することは国民を無視するのと同じだ。民主主義の重大な問題で、行政の長としての監督責任は明確にある」

「調査してから辞めるか(不祥事が)起きたときに辞めるかの違いはあっても、だいたい辞める」

にもかかわらず菅官房長官は金曜日の会見でですね、全く問題ないと言っているのでですね。

その指摘は当たらないという風に、逆に切り返さない記者というのは本当に護送船団で(なく誤送船団という)間違った送り方だろうと思います。

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昨日もお伝えしたようにフジサンケイグループのですね産経新聞はですね、(300箇所にも及ぶ改ざんに関する一連の)ブツが出てきた12日の月曜日に出てきて、

改竄前文書が公開された12日(月)昼の共同通信速報に基づくY’assy連ツイ

おまけ

火曜日の段階の新聞ではですね、朝日・毎日・東京、これが「改竄」という言葉を使ってですね、産経新聞・読売新聞そして日本経済新聞は「書き換え」という、元々菅官房長官がおっしゃった言葉通りでございました。しかし翌日(14日)、産経新聞は「改竄」という言葉を使ったわけなんでございますね。

まさに大変化が起きてきてしまっているわけでございます。夕刊フジでは鈴木棟一さんの連載でですね、かなりな踏み込みがあるということで 号外を出させていただきました。そしてなんと今日はあれでございますよ皆様、辛坊治郎様が夕刊フジで『森友「シロ」でも首相は退陣を』という大見出しって、あの読売テレビでございますよ。日本のFOXニュースと言われている読売テレビのですね辛坊治郎さんが、『森友「シロ」でも首相は退陣を』という大見出しで夕刊フジが載せるという、まあ大変な地殻変動が起きてきておりますが、

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今日お伝えするのは『泣いて馬謖を斬った財務省の深意』、深意というのは深い意味という字ございますね。で、『甘チャン経済産業省にRevengeの幕開け!』。ご存知の、今、官邸はですね経済産業省が我が世の春のようになっていると。で、消費税を、消費税を上げるのが使命だつぅ風に考えるのも財務省もアレで、それだったら私は、もっと広く薄く外形標準課税というものを企業の活動に関して掛けるということとですね、あとあの本当に、全員の人が今やもうマイナンバーまで出来上がっているわけでございますから、確定申告を行うということにおいて国税局の人員を確保してですね、財務省の権益を増やせばよろしいわけでございまして、この方が1/3の法人税にしても全部の会社が、だって3割しか法人税払ってないわけでございますから、それが3倍になればですね、法人税が今の3分の1になったとしても仮に端的に言えば、法人税収はですね10%増すという話なんでございまして、サルでも判る、いや、ジンパンジーだからこそ判るこうした数学がですね、できないというのはちょっと大きな問題だと思います。
実は私はですね3月の9日ですか、佐川宣寿国税庁長官が辞任をした時の一問一答というのが流れたところで、ここだなって思ったんです。

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というのはですね、まぁ彼は冒頭で「国会対応に丁寧さを欠き審議に混乱を招いたこと、行政文書の管理に様々な指摘を受けたこと、決裁文書の国会提出時の担当局長であったことを踏まえ、長官の職を辞したいとお伝えした。今回処分を受けたこと、確定申告期間中に辞職となったことにお詫び申し上げる」と言った後にですね「今日辞任を決めた理由は」という風に、まあ記者が代表幹事者なんで御座いましょうかね、よくわかりませんが聞きました。これに対してこういう風に答えました。これは共同が一問一句書き起こしていますが「決裁文書の話が国会で大きな議論となり、文書提出時の担当局長だった責任を感じた」で、「書き換えを指示したのか」っていうのに対しては「大阪地検の捜査を受けておりコメントは差し控えたい」。まあその他色々あるんですけれども、ここなんですね「文書提出時の担当局長だった責任を感じた」。私はここにですね彼の、ずっと雲隠れしてたんですから良いなどとは申し上げませんが、万感の思いがあると思うんです。すなわち、文書を提出する彼が国税庁長官になったのは、売買契約を締結する3日前なんですよね、皆さん思い出してください。2016年の6月20日森友学園側との売買契約が結ばれたわけです。その3日前の6月17日に彼は国税庁長官に就任しているわけです。じゃその前の国税庁の長官は誰だったのかということは皆さんご存知のように、迫田英典さんっていう方なわけですね。そしてこの方は今、三井不動産の顧問を務め、それからTMネットワークじゃなくてTMPだかTMIだかなんだかっていう弁護士事務所の顧問を務めているわけです。

 

迫田英典・元国税庁長官・元理財局長プロフィール

迫田元理財局長の動向一覧表

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で、両方ともこれの報酬に関しては公表しないと言ってるわけですね。これはやはり以前からこの番組をご覧の方々はずーっと思っていらっしゃったと思うんですが、元々この文書が起案されてきた、あるいはこの文書のようになった経緯というものを作り出したのは誰だったのかというと、当時の近畿財務局でしょうし、当時の理財局のもとに近畿財務局はあるわけですね、財務省全体の中で近畿財務局があるとはいえですね。で、この迫田さんは6月17日の日に国税庁長官に就任をしているわけですよ。同時に佐川さんが理財局長になっている。で、迫田さんが理財局長に就任したのはいつかというと、その前年の2015年の7月なんですね。で、この2015年の7月から理財局長を退任するまで約1年でございます。でもこの間にですね、官邸で安倍さんの動向、首相動静っていうのがありますから、安倍さんと面談をしている回数が5回あるんですね。もっと言うと、7月31日、7月に就任をして7月31日に面談、8月7日に面談となっているわけです。もちろん秘書がメモを、係長とかが取るでしょうけれど。で、9月3日の日、3回目です。この日はですね、岡薫明官房長ですね、財務省の官房長がですね一緒に3人で会ってる。で、その9月の4日、この日は皆さんご存知のようにですね、安倍さんが、先ほど申し上げたように、安倍さん早く退陣しなさいと言う、まあ本当に一宿一飯の義もないっていう感じでございまして、なんでございましたっけ、読売テレビの辛坊さんの番組に出て収録をして、で、その後ふぐをお食べになっているわけですね。そしてこの日に同時に安倍昭恵さまが、梶田叡一大阪私学審議会の会長、この方は昔、若い頃、私が一橋マーキュリーでインタビューをしたことがあるという(笑)学者でございますけれども、そして同時に、この日に近畿財務局とですね学園側の業者が会合をしているわけですね。そして毎日新聞がスクープで書いたようにですね、森友学園と近畿財務局の側からごみの深さが3.6メートルぐらいあるという風に、お前たち申し出てくれと業者が言われたと。3メートルだと思ったのに3.6って言ってくれと言われたというのが昨日のですね16日の日の記事で一面に載っておりましたけれども。で、その翌日9月5日に昭恵夫人森友学園で講演をして、映像として残っているように、私も主人もこの学園の教育にはとても感銘を受けているというようなことが載っているわけでございます。で、その翌月、10月14日にまた面談をされている、迫田さんと安倍さんが。で、12月15日にも安倍さんと迫田さんが面談をされている。で、12月19日に安倍さんと菅さんと橋下徹さんと松井一郎さんが会食されていると。ということだと、1年ではなくて1年の任期のうちの前半半分、わずか6か月の間にですね5回首相と理財局長が会っている。主計局長とかですね主税局長とか、あるいは官房長とか事務次官という人は多分、首相と頻繁に会うと思います。しかし理財局ってのはいろんな国庫管理の財産の部署でございますから、ここの理財局長が何故半年間に5回も会ったのかっていうことは、とても謎で、そしてここのところで流れが出来上がって、流れが全部出来上がったから、それに応じた経緯の公文書が出来上がって、最後に決裁をしたのが、3日前に就任したばかりの佐川宣寿氏だったということです。それはまあ、組織はそういうものだっていうかも知れませんけど、だからこの佐川さんが、決裁文書の話が国会で大きな議論となり、文書提出時の担当局長だった責任を感じたというのはですね、やはりお父さんが小学校の時にお亡くなりになられて、福島県いわき市から出てきて兄弟、上の3人がですね佐川氏がまあ神童だったのかもしれません、東京大学というか学校に出してあげようということで三人が学費を出して、その人たちは多分、当時ですから大学に行かなかったのかもしれない。まあ二浪して東大に入られた。別にこんなところでお涙頂戴をしようと私は思っているわけではなくて、ということはですね、佐川氏以外の人を呼ぶのはキリがないと、危機管理上炎上商法をなさってしまったですね、新しい危機管理・・・なんでまぁ自由民主党にもうちょっとちゃんとした、代理店は的確な助言をしていただきたいと、私も知らない仲ではないので申し上げたい衝動に駆られますけれども・・・と、佐川氏が訴追の恐れがあるので答えませんと、籠池さんと同じように言ってった場合には、じゃあ次、同じ民間人である迫田さんはどうするのかってお話になってくるので、ここで収束させようとか、佐川さん一人に何か悪者になってもらおうと、佐川さんに全部被って貰おうっていうんで、ツイッター上では佐川さんがフェチのようにビニールを被っているっていう映像が流れておりまして(笑)、人格侵害とは思いませんけども不思議な話でございます。というところで、この炎上商法、じゃ財務省は泣いて馬謖を斬ったってのは、佐川氏は判ってたと思うというのを今日、後任の理財局長のですね太田某さんがおっしゃってたと。冷たいなーって言ってるかもしれません。でも予算を作るのは財務省なわけで、財務省を無くせば良いなどという、またわけわからないこと言った人たちがいますけれども、いわゆるネオリベのような人たちは、財務省を無くせばって、元々財務省にいたくせに出世出来なかったっていう、恨み骨髄で高橋洋一さんていう、「光りモノの時計が大好きだ」っていうですね(笑)、「自分の裸よりも光物が大好きだ」ってお風呂屋さんで思ってしまったっていう「不思議な方」。もう、お仲間の池田信夫さんなんかと一緒に財務省解体とか言ってますけど、そうじゃなくて、財務省のあり方を変えようっていうことですね。そしてこのことはおそらく財務省のまともな感覚の人たちというものがですね、佐川さんがずっと会見にも出てこないのはおかしいと思ってた。そして佐川さんがこういう風に追い込まれて、佐川さん1人のせいにしていこうというような上層部があるという中においてですね、そうじゃねーだろうと。その先にあるのは、官邸を、経済産業省を無視するというんじゃなくて、経済産業省が我が者顔になって、じゃあクールジャパンとかって一体いくら金使ったんだよと。そしてクールジャパンの太田伸之さんというですね、松屋とか伊勢丹の顧問もやってたような、元々は繊研新聞にいたような人が事務局長やったけどIn My Pocketもあったのかなかったのか、クビにしたって次に来たのも全部どうにもしょうがないじゃないかと。原発の話だってトルコにどうぞっつったのに、値段が大変になってっちゃってトルコもみんな怒ってて、日本がまた金払うのかよと。経済産業省がやってきていることって本当に東芝を駄目にさせて、そして日立まで道連れにしようとしていて、どういうつもりよといういうようなところからですね、あるいは正に、心身を病んでしまった近畿財務局のですね、その職員の人というものをもう少し転地療法させてあげるというようなことすら、あるいはそういう情報すら掴めなかったというのが、飯島勲様だけではなくて、お笑いの米朝決戦だなどといったような記事を週刊文春に書いた翌日にですね、米朝対話が決まってしまったという大恥をかいてしまったのに自分はインテリジェンスだと言っている不思議なおじ様がいらっしゃいますけど。

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それとは別に、正に官邸の中で跳梁跋扈をしている警察官僚の人たちにはそういう情報を、そんな心身を病んでいる人がいるってことを見つけられなかったわけでございますから、失格なわけでございますね。となると私は、これは泣いて馬謖を斬ってですね、経済産業省という甘ちゃんなところ、そうじゃない人間もたくさんいます。今、落選している茨城一区の福島伸享君みたいな人はですね、原発の形では違うと、脱原発ということを茨城県っていう原発、ある意味では福島県に隣接して東海村まである、そして日立の工場があるところでずっと訴えていたような志のある人も多くいるわけです。正に『官僚たちの夏』。白山三郎さんが書いた頃のような人たちがいる。でも上がそうではなくなっちゃっているというところを、もしかすると財務省の若手は経済産業省を排除しようっていうんじゃなくて、同じ、みんな、日本を良くしよう、国民が幸せになろうという為で官僚に、外資系の会社に行けば、トレーダーになればいっぱい儲けられたかもしれないけれど、志を持って入ったのに、我々の上の先輩たちがその志を忘れてんだったらやろうというですね、もしかするとこれは大変なリベンジ第2幕第3幕の幕開けなのではなかろうかという気もいたしております。関連の資料も貼り付けておきますのでですね、是非ご覧をいただきたいと思います。いずれにいたしましてもですね、あの谷査恵子さんっていうノンキャリ、ノンキャリ・キャリアっていうその差別はよくないですけれども、少なくても彼女が課長補佐だったわけですね。そして彼女からの手紙、あの問い合わせも、ファックスだがなんだかに関してですね、つまり財務省が、財務省経済産業省を一つ格下と見ているわけですから、そこの課長補佐から問い合わせがあったのに対して、財務省のキャリアの管理職がですね、きちっとした文章を寄越すということは、これは一体何だったのか。

勝手に省庁の中の人たちの妄想で忖度だったのか、そうせざるを得ないような空気があったのか、正に『「空気」の研究』の山本七平さんではございませんけれども、このあたりの謎がたくさんあるわけでございますから、やはりこれはですね、佐川氏の証人喚問だけで終わる話ではなくて、キリが無いどころか霧がどんどん無くなっていきますよということを、明日もまたを伝えをいたしたいと思います。

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