明大前:田中康夫 TVインタビュー 2016年07月05日

 

 

 

[記者]よろしくお願いします。今回の選挙で一番訴えられたい事は何でしょうか。

[田中]私が立候補する東京選挙区、東京は2020年オリンピックの年から人口が減少していくんですね。元々コミニティが希薄な所に、より限界集落化が今までの地域よりも顕在化しますから、ですから私は宅幼老所という、おじいちゃんおばあちゃんのデイサービスと乳幼児の保育施設を一つ屋根の下にする。東京も12パーセント空き家がありますから、新しい建物を4000万円掛けて作らないと国は補助しません。そういう福祉のハコモノ行政を変える。

そして同時に保育も68万人の潜在保育士、保育士の資格を持っているけど今働けない方がいます。フランスのようにですねそういう方々が家で3人までお子さんを預かれる、あるいは子育てをした事があるお母さんも60時間講習を受ければきちんと地域の子供を預かれる、そしてそこに国が直接信じられる個人に税金からお支払いをする。私は大きな団体の為の行政からそれぞれの一人一人の国民に根ざした行政に制度に変えていく。それがやはり2020年までの大文字のオリンピックをやる東京において人口が減少する前に小文字の足腰を鍛える。その事を、それは同時に日本全体の課題でもあります。この問題をとりわけ訴えています。

[記者]憲法改正についてなんですが所謂今回、争点になっているのか、なっていないのかちょっと分からない所も、自民党安倍政権の、なかなかこう、憲法改正の事については殆ど触れない(聞き取り不能)。田中さん自身は憲法改正についてどういうお考えでしょうか。

[田中]私のみならず実は国政政党おおさか維新の会は党首討論で共同代表の片山虎之助代表が僅か4分の時間、安倍さんが殆ど喋る中でですね、日本国憲法の良いところは残すべきだと。緊急事態条項などという憲法や議会をも超越するような権限を一国の最高責任者が持つべきではない。不要である。そして9条はきちんと、私達はそれを改正する必要が無いと述べています。更には党首・代表である松井一郎代表は秋葉原で若い子達と一緒に、私と一緒に公開討論をした。

 

片山虎之助・おおさか維新vs安倍晋三総理《党首討論》【国会中継 衆参両院 国家基本政策委員会合同審査会】2016年5月18日 - YouTube

 


憲法をどう思いますかという質問が出ました。彼は、私達は乳幼児から大学までの教育の完全無償化、憲法26条をより明確にするそうした改正案を3つだけ出してる。でも自民党の改正案は国民に対して色んな価値観を一方的に押し付ける。つまり国民の権利ではなく国民の義務を強いて国家の権利を声高に語る。私は自民党改憲案は反対だと、田中康夫じゃなくて代表の松井一郎代表がマスコミの前で言ったんです。残念ながらこれは膨大な選挙報道の中で埋もれてしまって報じられていないけど。つまり私達は自民党の補完勢力なのではない。ある意味では今まで憲法を守ろう・9条を守ろうと言ってきても、ある意味ではずっと防戦一方であった人達に対して私達は憲法裁判所の設置を、国会の場じゃない、あるいは統治機構を変えようと。それは既得権益や中央集権の打破をしようと。そして乳幼児から大学までの教育の完全無償化。フィンランドが行ってきている事を憲法について明確に規定する。この3つしか出していない。自民党改憲案は反対だと代表が選挙期間中に明言してる訳ですから、それは今まで私が述べてきた事と寸分違わない。この事は多くの方はご理解頂いている。ただまだ、今食わず嫌いの方々にきちんと私達こそが梃子の原理で国民の義務を押し付けようとするような巨大な一強多弱、党内も一強多弱で一人の声以外みんな沈黙している、それに対して私達が(聞き取り不能)じゃあこの3つ飲めますか?と。飲めないでしょ?と。だって教育を全部完全無償化にしたら今までの族議員や族団体は飯の食い上げなんです。でもその飯の食い上げはその人達がもっと他の場所で働く事こそが新しい経済の活性化だと私は思っていますけどね。

[記者]確かに(聞き取り不能)補完勢力と(聞き取り不能)所謂憲法改正の役割に(聞き取り不能)3分の2の議席を確保するっていう、その所謂、政党の中におおさか維新の会っていうのが・・・。

[田中]いやだからそれは同床異夢どころか全く違うんですよ。だって日本も12年前には憲法変えた方が良いっていう人の方が半数以上だったんですよ。今年に入ったら今の政権の下で憲法を変えるの反対だっていう人が半数以上ですよ。逆転した。それは何故かっていったらやっぱり国民の、無いものねだりじゃない、権利というものをきちんと認めてそれを損ねないように国家の義務を課するはずなのに逆になってませんかって思ってる。私達が述べている事は国民の権利をより明確にしましょうと3つだけ述べてるんです。でも護憲か改憲かって不毛なイデオロギーではなくて、今まで言ったように防戦一方できてる人に対して違うでしょとそちらがやろうとしている事は。ですから私達が改憲勢力だって言葉の括り自体が極めて(聞き取り不能)い丸バツ的な左右的なイデオロギーで、まあ評論家の方は捉えるけれども実際に生きてる方々は憲法が国民の権利をより良く守って貰う事を望んでいると(聞き取り不能)私達がその3つを、先にやりますかって言った時に多分賛成出来ないですよ。一強多弱の巨大な政党は。だからそれは私達は全く同床異夢以前の話なんですよ。

[記者]所謂先程の自民党の今度の憲法案の中に(聞き取り不能)無くなっていったりとか色々こう、野党が言うとすごくこう、あの批判する(聞き取り不能)いくつもあるように(聞き取り不能)所謂国防軍とかって自衛隊を9条を変えるという事に関しては如何ですか。

[田中]ですから私達は9条は変える必要がないと言ってる訳です。そしてねやはり基本的に国民益があってこそ国益、もしかしたら国家益。でも今は国民益を損ねるような事をやって国家益が生まれますってのは殆ど何かですね、旧ソビエトヨシフ・スターリン時代のなんか計画経済の机上の空論のような事を仰る。だから松井一郎代表も自民党改憲案、僕反対だよと繰り返し選挙期間中に述べてんだけど中々報ずる所が無い。これが流れる事を期待しております。

[記者]すいません、やっぱりあの参議院選挙終わった後ですね、所謂、まあまあ今メディアの中で改憲勢力という形になってる中で今田中さんが仰ったような事を訴えていく、なかなかそこでこう、自民党と、こう上手く、こう連携出来るのかなっていう事が出てきて・・・。

[田中]いや私達はそもそも自民党の補完勢力だっていう認識が違うんじゃない?自民党の補完勢力は民進党ですよ。だって小沢一郎さんと鳩山由紀夫さんっていう政権交代をした立役者を連合赤軍のように粛清したんですよ。そして政権転落のA級戦犯の元首相2人は庇護されてるんですよ。安倍さん以上に安倍さん的な人が党内にウヨウヨいるんですよ。だから国民の人は今まで自民党を支持してきた人、自民党自民党の中が一強多弱になってる、それって自民党の奥行きの深さとか人間的な温かみじゃないんじゃないのって、今当惑されてるんだと思うんですよ。でもじゃあ民進党は、政権交代があるような社会、悪い訳じゃないけども民進党の方が安倍さん体制を安泰化させる、それに貢献してる補完勢力じゃないのって思ってらっしゃると思う。

私達は、だって共産党だって政府与党・政権が出した法案で国民益になる事だったら賛成してきてるじゃないですか。全部反対なんかしてきてない。国民益になる事は賛成する。変な法案だったら徹底的に修正する。でも修正どころかどうにもしようがないものだったら断固反対する。それがなんでも反対という野党ではなくて健全な政党であり議員でありそれを多分国民は望んでらっしゃる。とすると多分先程言った自民党憲法案は僕反対だよっていう代表がおり、そして9条をいじるべきじゃない、緊急事態条項なんて不要だと、そして日本国憲法の良いところは残すと党首討論で述べてる共同代表がいる。それはやっぱり皆さんも、見ざる言わざる聞かざるにならないという事が結果として日本が世界の中において尊敬される平和的な、でも世界に貢献する国になると私は思っています。ですから我々は教育に関して、義務教育は無償って書いてあるわけよ憲法に。その義務を取りましょうって言ってるの。それは訓詁学派で言えば義務を取って教育は無償化にしましょうってのはそれは改憲かもしれない。でも自民党改憲案とは全くベクトルが違う。哲学も違う。

[記者]今回の選挙では憲法改定っていうのは争点にならないというお考えですか。

[田中]だって安倍さん憲法が、憲法を変えたいつって言ってたんだけどいつのまにか憲法は争点にしないってのは後ろめたいからじゃないんですか?きっと。だからそれは安倍さんも今までやってきた自分の実績があるなら、やっぱその事をきちんと誇らしげでなく謙虚に皆さんに伝えたならば、もしかすると自民党にもすごい色んな奥行きがあるのかなって見えるかもしれない。でも悲しいかなずっと殆どの日本の戦後歴史を牽引してきた自民党は、そういう本来の自民党の良さが失われているって皆さんが思ってる。でも他にどこに選択肢があるのかな、自民党の補完勢力の民進党じゃないな、あるいは自分とイデオロギーが違うなって思ってる時に辿り着いたらもしかするとヤッシーが今回公認で出てるおおさか維新が、自民党憲法案反対と代表が言っている、9条変えるべきじゃない、日本国憲法の良いところを残すと言ってる共同代表が党首討論で言ってるってのをもし謙虚にご覧頂けたらならば、おそらく皆さんが一緒に日本をより良くしていく上で一歩を踏み出せる場所はここにあると思われるでしょう。

[記者]野党はやはりその、安保法、去年の安保法制があの強行に採決した事がすごくこう、また憲法でも今回の改憲に関しても参議院選挙で単独過半数を取ってしまうと(聞き取り不能)出来るようになったら、そういうまた強行に憲法改正に走ってしまうんじゃないかっていうそういう批判をして、今僕の中にもそういう不安が。

[田中]まああの、国政政党おおさか維新の会の前身の維新の党は安保法制に反対してますからね。そこを踏まえた上で、でも国民が一方で望んでんのはなんでも反対とか廃止とかいうだけじゃなくて、やっぱり気宇壮大ではなくて地に足を着けた私達がもう一歩希望の明日のあると思える具体的な内容を述べて欲しいと思ってんじゃないでしょうか。ですからそれが端的に言うと乳幼児から大学までの教育の完全無償化。これは他の福祉や教育を声高に語った政党が言うべき事です。でもなんで言わなかったか。それをしたら背後に控えてる色んな団体への補助が無くなっちゃうからですよ。でも国民があってこそですから、それが僕は今の奨学金の額増やしましょうとか奨学金の返済をこのくらい免除しましょうとか聞こえは良いけれどもそれって誰が決めるんですか?役人が決めるんじゃないんですか?裁量行政ですよ。お目こぼしが欲しい族議員や族団体が跳梁跋扈すんですよ。そして奨学金の返済を減免する事務機構が出来たらそこには天下りが生まれるんじゃないですかね。私はやっぱりガラス張りの包み隠し事のないオープン、そしてちょっと難しいフェアー、つまり理に適っている。そして一番大事な事は制度はシンプルである事、シンプルは単純じゃないんですよ。シンプルは分かり易い制度って事です。私達はそういう形によって世の中が変わっていく事を、私はすごく願っています。

[記者]分かりました。ありがとうございました。

 

 

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皆様からのたくさんのご声援を頂き、誠にありがとうございました。心より厚くお礼申し上げます。

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