銀座三越前:田中康夫街頭演説 2016年06月26日

 


 

 

今皆さん、永田町は数の論理で暴走する永田町の政治です。そして東京はお金の倫理で迷走する東京の都政です。私、田中康夫は信州・長野県で県民の協力を得て福祉・医療・教育の充実を行ってきた私利私欲とは無縁の改革を皆さまと一緒に今こそ日本が再び取り戻さなければならないとその思いで立候補を致しました。

 

皆さん、乳幼児の保育あるいは高齢化の話。今の日本は、今の政府は何を言ってますか?税金を上げないと福祉が維持できないって言ってるんですよ。福祉をよくしてほしいならば税金を上げるのを認めなさい、あるいは税金を上げないけども景気はよくなりますって言ってます。こないだ杉並区で乳幼児の保育施設の場所が足りない、だから公園を半分潰して乳幼児の保育施設を作るというのが放送されてたと思います。ゲートボールをやっていたおじいちゃんやおばあちゃんはびっくりするし、乳幼児の待機児童をかかえるお母さん達は、はやく作って欲しいという。テレビのコメンテーターも両方とも大事な事なので住民がゆっくりじっくり話し合って決めて下さい。ゆっくりじっくりやっていたらお子さんは小学校へ入っちゃうんですよ。おじいちゃんおばあちゃんも年を取っちゃうんです。私は信州・長野県の知事の時に、今皆さん、東京にも空き家が何パーセントあるかご存知ですか?東京、この活気があると思われてる東京にも空き家が12パーセントあります。その空き家の中には十分改修すればそこでデイサービスを行えたり保育所を行う事ができます。信州・長野県では最初集落の空いたお家、商店街の空いたお店、ここを使ってそして防火に台所はきちんとして県が独自に、国は一銭もそんな事にお金を出さない。国は福祉施設はデイサービスも保育も4000万円以上の立派な建物を作らないと3000万円補助しないんです。ダムだけじゃない、福祉までハコモノ行政のままなんです。こんな事をやっていたから1000兆円の借金になってしまった。民家を改修してそこでデイサービスを100箇所始めました。宅老所といいます。自宅の「宅」に老人の「老」に「所」です。ある女性の職員が女性が最も働き者の県だから、そこに保育士の一人配置しようと言いました。宅幼老所。幼児の「幼」が入って宅幼老所。これを350箇所作りました。皆さんもどうですか、お孫さん世代とおじいちゃんおばあちゃんが一緒にお昼ご飯を食べてお昼寝をしたら、元気の素が生まれるじゃありませんか。今の日本は造作の「造」で造って建物を壊して、そして借金が増やすんじゃなくて、私だってもう身長は伸びません。お腹は出たりへっこんだりするかもしんない。骨も傷んできてるかもしれない。今の日本は、造作の「造」じゃなくて治す・守る。そしてその事によってこれだけ真面目な国民がいる日本をもう一度創造の「創」に変えなくちゃいけないと思っています。

 

もう一点。日本には皆さん、保育士が足りないだから保育ができないだと言っている。大嘘コンコンチキです。日本には保育士の資格を持ちながら今フルタイムでは朝から晩まで働けない、こうした方が68万人います。フランスは出生率が2.01。ヨーロッパの大陸で最も出生率が高い。そして対GDP比で日本の3倍の子育てのお金を使ってる。でも日本の今の感覚でまたハコモノを造っていく福祉だったらいくらお金があっても足りません。フランスの保育は実は7割を担ってんのは皆さんと同じように子育ての経験のある方に60時間、国の60時間の講習を受けて認可をされた方がご自分のお家でご近所のお子さんを最大3人までお預かりできる。これがフランスの保育ママです。そしてそうした意欲のある、地域の中でお子さんを見て下さる方に対して国が直接全額のお金を出してるわけ。今までの日本は公共事業だけじゃない、福祉にいたるまでも大きな族議員や族団体がいるような、団体の補助でした。私は真っ当に働き学び暮らしてる人達を信用してそこにきちんと税金を投入する。この保育ママがフランス全体の保育のなかの7割を占めてんです。日本にも68万人の潜在保育士の方がいる。この方々が3日だけだったら自分の小さなお子さんと一緒に近所のお子さんを2人預かろう、あとの3日は自分の知っている歩いて10分の所の同じ保育の人、あるいは保育経験があって訓練を受けたお母さんが預かる。私は人に立脚してこそ国益だと思ってます。国民益なくして国家益など砂上の楼閣です。私達は今この瞬間も真っ当に働き学ぶ、東京そして日本のそうした方々の憂いや悲しみを喜びや希望に変える。その事こそが私は真の国民益を創出をする政治や行政の役目だと思ってます。その思いで今回の第24回の参議院選東京選挙区から立候補を致しました。国政政党おおさか維新の会が掲げている事も地域主権の確立。私もずっと言ってきた。そして中央集権と既得権益の打破。この事も言ってきた。目指す頂は同じです。でも皆さん、今47都道府県知事のうち4人に3人、75パーセント近くは霞ヶ関の象徴される官僚出身の人です。無論、官僚の中にも志がある方はいる。でも大半の方は事なかれなんです。前例が無いからやらない。今こそ、前例が無いからこそやらなくてはこの日本の逆ピラミッド構造の人口をより良く変える事はできません。裁判官の事で皆さん、知ってます?ヒラメっていう裁判官がいるんですよ。ヒラメってのはね、先ほど築地の市場で松井一郎代表と一緒にお話をしたけど、皆さんが見て、なんでこんな人情味の無い判決を出すんだって裁判がよくありますよね。こういう裁判官は最高裁という上しか見てないんです。上にしか目が付いてない。これをヒラメという風に言います。同じように県知事も本来都道府県知事も住民に根ざしてるはずなのに、霞ヶ関や永田町にとって都合が良いようなピラミッドを造ってる。そのお金の流れになっている。私達はそれを変えていこうと思っているの。

 

もう一点。教育に関して述べると、私の公約であり、またこれはおおさか維新の会が掲げてる事ですが、乳幼児から大学までの教育の完全無償化を掲げています。多分、お聞きになって皆さんもそうなって欲しいと思うけど現実無理だと思ってらっしゃるでしょ。そんな事は無い。ヨーロッパの国では既にいくつもの国が乳幼児から大学までの教育の完全無償化をやってます。ヨーロッパの国はなんですか、数千万人の人口だからできる?1億3000万人の日本ではできない?そんな事を言っていたら日本でできる事はアメリカやインドや中国では永遠にできないって話です。私達は前例が無いからこそ行う。怯まず屈せず行う。長いものに巻かれないという事が必要です。

 

そして本来、乳幼児から大学までの教育の完全無償化はその他の政党や政治家が言うべき事だったけど、なぜ言わなかったか?今その人達は何を言ってますか?奨学金の額を少し上げましょう。奨学金の返済を少し免除しましょう。それは、それも大事かもしれないけど大枠を変える話じゃない。小さな労使の古めかしい労使のなあなあの労使のベア交渉のような話ですよ。そしてそれこそが、そこに裁量行政という名前の役所の肥大化が起きる。奨学金の返済を免除する人の事務をやる為の機構ができて、そこが天下り第3セクターになってしまう。私は制度というのはガラス張り、包み隠し事が無いオープンである事が必要だと思ってる。理に適ったフェアである事が必要だと思ってる。そしてもう1つはシンプル、シンプルというのは分かり易い制度だという事です。憲法26条で教育を受ける権利というものが規定されてるならば、今のように大学の学費が高いだから意にそぐわないバイトもしなきゃいけない。そのような状況を直す為にも私はヨーロッパでできる事がなぜ日本でできないのか。私の「『脱ダム』宣言」もそうした事です。皆さんと一緒に良い意味で常識をひっくり返していく事。その事を私はお約束をしたい、このように思います。是非とも皆さん、今は強気を助け弱気を挫くような社会です。そして地位が人を駄目にする。富すれば鈍する。ついこないだまで新宿の線路の西側の摩天楼にもそういう人がいたんですけどね。でもこれは真っ当な話じゃありません。皆さまからあらかじめ税金を頂戴してるそれを皆さまの為に行ってこそ国民益だと思ってます。私はこの思いの下選挙戦を戦って参ります。私達、大きな組織があるわけじゃありません。お金があるわけでもありません。でも皆さん一人ひとりが微力だけど人間は皆、同じ思いを持てれば決して無力じゃない。この事を私は訴えて選挙戦を戦って参ります。大変に暑い中銀座の交差点で長時間に渡って失礼を致しました。田中康夫、私は 守るべき人を間違えません。どうぞよろしくお願いを致します。ありがとうございます。

 

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