亀有:田中康夫街頭演説 2016年06月23日

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皆さま、一日のお仕事お疲れさま。引き続きまだお仕事の皆さまもお疲れさまです。私は昨日から始まりました参院選東京選挙区から立候補致しました田中康夫でございます。今日本は数の論理で暴走する永田町の政治があり、そしてお金の倫理で迷走する東京都政がございます。私は皆さんとご一緒に、私利私欲とは無縁な私が福祉や医療・教育を信州で充実させたこの私が皆さんと一緒にこの日本の、おかしな、正に強きを助けて弱気を挫く社会になっており、これを改めさせて頂きます。

 

今皆さまに私どものブルーのポロシャツを着たスタッフがチラシを配りお渡しをしております。この丸型のチラシでございます。まだお持ちでない方がいらっしゃいましたらどうぞ仰って下さいませ。お手元に、今ブルーの、そこのちょっと茶髪チックな青年が配っておりますのでお受け取り頂けたらとおもいます。

 

いくつかお話を致します。皆さまは、保育士の数が足りない足りないってテレビで言っています。でも日本にはなんと68万人も保育士の資格を持っているのに保育の現場に今携わっていない方がいらっしゃいます。この方々は別にさぼっているわけじゃないです。例えば90歳で保育士の資格を持ってらっしゃる方がいます。でもご自分のお子さんがお一人あるいはお二人いらっしゃるので保育の現場にフルタイムで出る事ができない、こういう方々が沢山いらっしゃいます。この方々が例えばハーフタイムで保育ができるようになればよい。そのヒントは実はフランスにあります。日本の出生率は今1.43という数字です。通常2.07という出生率だと、事故や病気で亡くなる方もいるので人口は横ばいです。ということは1.43では逆立ちしても人口は減っていくんですね。一方ではフランスはヨーロッパの大陸で一番出生率が高い2.01です。この話をするとですね「いやフランスは事実婚で結婚しないで暮らしてる人が多いからです」とかあるいは「フランスの子育ての予算は対GDP比で日本の3倍だからでしょ」っていうことを言います。そうじゃないんです。仮に日本の今の福祉の発想で対GDP比で3倍の子育て支援のお金を増やしても保育士の問題は解消しません。何故ならフランスは子育ての経験あったら、皆さんの周囲だって子育ての経験がある女性の方や男性の方がいらっしゃる。こういう方が60時間の専門講習を受けて認定を受けるとこういう方がご自宅で最大3人までお子さんをお預かりする事ができる。むかし、日本もおじいちゃんおばあちゃんが元気だった頃、3丁目の夕日みたいな頃はそうでしたよね。保育所に全員行くわけじゃなくても近所のおじさんおばさんがいて、近所のおばあちゃんがお子さんを預かって下さっていた。フランスはこうした保育経験のある方が、勿論保育士の人もいます。保育経験のある人が60時間、一般の人でも講習を受けて認可をもらうと最大3人までご自宅で近所のお子さんをお預かりできるんです。一週間できないけど3日間だとできる。近所にまたそういう方があれば残りの3日間はお預かりする事ができる。で、フランスではこういう保育所という立派な建物を作るんじゃなくて、保育経験のある人が本気で保育ママをやる。こうやって保育をしてる人が全体の7割を占めてるんです。私はこれを知った時に日本は皆さん、しってますか?お年寄りのデイサービスも保育所も土地を持ってる人でないと認可がおりないんです。新築の建物でないと認可がでないです。そして4000万円以上の立派な建物を建てないと補助金が出ないんです。こんなことをやっているから福祉はハコモノ行政なんです。そうではない。大きな団体にお金を出すんじゃなくて保育経験がある意欲がある人が地域で、その次世代のお子さんを3人お預かりできたらこれこそそのお母さん達や保育経験のある人達は胸を張って保育ができてそこに新たな雇用が生まれます。私はこうした人を信じる人の為に税金を使うということが必要だと思っております。私が信州の長野県の知事だった時に、デイサービスの建物みんな立派な建物だったんです。変だなと思って亀有の駅前には元気な商店があるけれども、店じまいした商店もあります。集落にも空いたお家があります。今東京はマンションも含めて空家の率が12パーセントなんです。その中には十分使えるところがある。大きな施設を作るんではなくて商店街の中の空いたお店を、住宅を改修をしてデイサービスを長野で始めました。これを宅老所、自宅の「宅」に老人の「老」に所。国はそんなものには新築じゃないからってお金を出しませんでした。財政再建をしながら長野では防火に台所をしなきゃいけないんで750万までお金を出すようにしました。でこれが100戸くらいできた時にある女性職員が「長野県の女性は最も働いている率、就労率が高いからそのデイサービス、商店街の空いたお店でやってるデイサービスに保育士の人を一人置きましょうよ」と言いました。保育士の人が一人来ればそこで0歳から6歳までのお子さんを一緒に預かれる。皆さんだってそうでしょ。私は子供も孫もいなくてウチには5歳半のトイプードルのロッタっていう娘がいるだけですけれども、皆さんだっておじいちゃんおばあちゃんもお孫さん世代と一緒にお昼ご飯を食べてお昼寝をして、しかもぬくもりのある畳の部屋だったら元気の素をもらえるわけです。長野県では私の在任6年間にこうした宅幼老所、自宅の「宅」に幼児の「幼」に老人の「老」に場所の「所」と書いて、これを350箇所作りました。衆議院議員になった時に厚労省にかけあってこれを国の制度にさせました。なのにですね未だに他の長野県以外のところでは広まってないのは何故だか分かりますか?私に言われて、厚生労働省が渋々制度は作ったけども統一したパンフレットを作ってない。どういうことか?老人部門を扱うのは老健局です。老人の健康って書く。こんなに子育てが大事だって、どこかの首相も言っているのに、そういう乳幼児や子育てをやっている部署の名前知ってます?雇用均等・児童家庭局っていうんですよ。雇用均等と児童家庭局が一緒になってんですよ。二つに分けりゃそりゃまた役人の数が増えちゃうけども、名は体を表すって話じゃないですか。私は幼保一元化の前に老いも若きも一つ屋根の下で一緒に()なるところで過ごす、こういう老保一元化、これが正に商店街の空いた店舗ができてきたときのコミュニティの再生になると思っています。この事を政府が出来たのに私の力が足りなかったかもしれない。で今回は私がおおさか維新の会という国政政党の公認を得て立候補します。彼らと一緒にですね、これをきちんと制度にしていこうと思ってます。この(チラシ)の中にはいくつか書いてございます。皆さんの中には土木建設業にお勤めの方もいるかもしれない。他の人達はみんな大きな組合とか大きな団体とか大きな企業がついているんで、組織がついてるんですけど、うちは組織がないんですよ。

 

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これね、何かと言うと、今度軽井沢とか行かれたら信州方の木製ガードレール。私はね「『脱ダム』宣言」出したんで公共事業や土木建設業の撲滅論者だって勘違いしてる人よくいたけど、違うの。八ッ場ダムって群馬県で作ってるダムも、埼玉県や東京都が国の事業なのに3割お金を出してるんですよ。あのダムは64年前にダム作んなきゃ洪水になって人が死んじゃうって言ったんですよ。64年前って私が60歳になったんで私が生まれる前からあった計画よ。だけど作りはじめたの去年ですよ。ダムを作らないと洪水になって人が死んじゃうってのは例えればホントに病院のICUの集中治療室に入って手術しなきゃ動脈瘤が破裂してオダブツだって話でしょ。でも63年間ダム作ってなかったんだよ。どんな医療崩壊の病院だってICUで手術しなきゃいけないって患者さんがいたら、たぶん点滴したり蘇生のマッサージしたり、それが護岸の補修だったり浚渫で川の砂利を取ることだったり森林整備なのに、そうしたところには全然お金を使ってなかった。だから私はダムが良い悪いじゃなくて、63年間洪水になっていなかったのに調査で何百億も調査で使ってたのは、ダムが欲しいんじゃなくて、そういうお金の動きが欲しかったってことでしょ。で、同時に皆さん、日本は森林の面積が66.6パーセント占めてるんですよ、この国土で。東京だって23区、公園はあるかもしれないけど、奥多摩の方行ったらいっぱい木があるんですよ。戦後植えた針葉樹。針葉樹ってのは2本残して1列削らないと光があたんないと木が太くならないわけだ。もやしっ子になっちゃうわけだ。でも間伐してないの。で、長野県もそうだったんで私は間伐の予算を使って間伐をした木を使って木製のガードレールを作ったの。ここまで聞いていて皆さんは、なんだよそんなのは水元公園のところに柵と一緒だろって。違うんですよこれ。これは国土交通省のつくばの試験場でトラックをぶつけて縦はコンクリだけど横は全部木。軽井沢のとかにあんだけど。トラックぶつけても鉄と同じ強さだったの。なんでこれ考えたかって言うと、道路作るときは村道も区道でも65パーセント国がお金を出すんです。お金だすったって皆さんの借金なんだけどね。それが1000兆円なんだけど。でもガードレール作ったって道路に穴空いたのを直すのは、これは国はお金を出しません。全額皆さんの都民税だったり区民税から出してんですよ。ところがガードレール、皆さんの区道は区がお金を出してるのにガードレールは大手の製鉄会社の3つの会社しかないの。地元にお金が落ちるのは何ですか?それ、設置するときの地元のお金だけですよ、でも奥多摩の木を使って間伐をして製材をしてガードレールにして敷設をすれば全額東京の雇用になるんです。私が言ってんのは公共事業がいけないんじゃない、「『脱ダム』宣言」を出したのも、そういう地元密着型の公共事業にしなきゃ、一部の大きな会社にだけお金がいっちゃうんです。私は是非、オリンピックをやるんだったら奥多摩間伐材を使って皇居の周りとかあるいは水元公園の周りとかそうしたところに(木製ガードレールを)敷設すれば、正にこれが環境立国だと言える事だと思うの。

 

こういうように発想の転換をしていくということが、今こそ政治に必要だと思う。その他書いたのは、乳幼児から大学までの教育の完全無償化ってのを7番目に書いてます。これはヨーロッパのいくつかの国はみんなそうしてんですよ。その事が結果的に出生率に関わるのに、今言ってるのはなんですか。皆さん知ってる?一億総活躍って。でも日露戦争の時に日本の人口4800万人ですよ。人口を維持する事が目的じゃない。フランスやイタリアだって6000万人ですよ。でも皆さんの、多分、ガールフレンドとか「フランスやイタリアに旅行行きたいわ」って言ってるわけでしょ。人口の数じゃなくてその社会の質が大事なんですよ。と、同時に私たちの社会は 1.8が希望出生率って政府が言ってるの。なんで希望出生率を1.8って決めたか知ってる?日本の出生率、今、1.43ですよ。なんでですかって聞いたら、そしたら「独身で結婚した人が9割います」と。「結婚してる人で平均的に子供を授かりたい人数が2人です」と。「 0.9×2だから1.8には必ず日本はなります」ってほとんど竹槍の時代の戦争中の話かって話ですよ、もうちょっと笑い欲しかったんだけどね。えぇ、細木数子さんもびっくりだと思うけど、こんな机上の空論が、日本が資本主義の国なのにほとんど失敗したソビエトの、机上の空論の社会主義計画経済みたいなことを言ってる。でも 1.8にするんじゃなくて日本の人口はフランス並みじゃなくても8000万人でみんなが誇りを持って豊かに暮らせる、地域に活力が出てくるような宅幼老所だったり保育ママだったりあるいはその為に乳幼児から大学までの教育無償化。でもなんで他の政党はこういうこと言わないか知ってますか?こんなこと、福祉や教育が大事だと言ってる政党が真っ先に言うべきことですよ。乳幼児から大学までの教育無償化。それはあまりに制度がわかり易いからです。シンプルだからです。そうすると族議員や族団体が生まれないからです。今言ってるのはなんですか?大学の月謝が高い、だから奨学金の額を増やしましょうとか、奨学金の返済を免除しましょうとか、こんなの腐りきった労使のベア交渉みたいなもんですよ。裁量行政がそこに生まれちゃうんですよ。族議員や族団体が出てきて、ウチが奨学金の免除をするような事業をやりますって外郭団体ができてそこに天下りが来るって事です。わたしは制度というのはガラス張りのオープンでなきゃいけない。そしてフェア、つまり平等じゃなくて公正、みんなにキチンとチャンスを与える。でもみんな違っていていいわけで、それを認める社会にする。そして制度がわかり易いシンプルである。私はその意味で言えば日本の出生率を回復する上においては、乳幼児から大学までの学費を完全国費で無償にする、これをヨーロッパが出来てるのになんで日本ができないんですか?人口が多いからですか?そんな事言ったら日本より人口が多いアメリカや中国やインドは日本でやってる事は永遠にできないってわけです。こういう正に前例がないような、今までの政治家や役人こういう人は「富すれば鈍する」って人です。地位は人を駄目にするっていう人です。新宿の西口の方の摩天楼みたいなビルに、一昨日までそういう人がいたんだけどね。ここも笑い欲しかった(笑)けど私の話があまりに下手なのかウケてません。いずれにしても組織もなんにもない。でも、多分今足を止めて聞いて頂いた方が今までの政治とは違って田中康夫が言ってる事は私たちのちょっと諦めていた、悲しみや憂いを、希望や喜びに変えることだな、と思ったら是非お友達にも話してください。この後、ここから乗ってくバスの中で、なんか田中康夫が突如現れて喋ってったこと、なかなか良かったよって言って頂きたいと思います。私どもにとっては一人ひとりが、組織がないので運動員でございます。一人ひとりは微力です。私だって微力。皆さんの会社も、社長だって全部できるわけじゃない、微力。でも一人ひとり微力だけど無力じゃない、と。みんなが集ってですね、良い社会にするということをもう一度私は行いたいと思って立候補をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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