2015年03月13日 TOKYO MX 「モーニングCROSS 田中康夫 辺野古 ボーリング調査再開のニュースを巡って」

 20150313 TOKYOMX 堀潤 脊山麻理子 田中康夫

  [堀潤]番組が注目するニュースはこちらです。

[脊山麻理子]はい。第二位の辺野古のボーリング調査が再開というニュース。そして第九位の線虫で画期的ながん診断というニュースです。まずは第二位から見ていきます。沖縄県アメリカ軍普天間飛行場の県内移設先とされる名護市辺野古沿岸部の埋め立てに向けて沖縄防衛局は中断していた海底ボーリング調査を昨日半年ぶりに再開しました。去年行われた知事選挙や衆議院選挙の沖縄の4つの小選挙区で反対派が全て勝っていることから、移設を強行する政府の姿勢に地元は反発を強めています。

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[堀]男性65%女性35%で、年代別に見ると30代のみなさんが22%ということで、一方で10代のみなさんは15%ですから、割とまんべんなく幅広い世代が注目しています。でもこれ、怒っていいとこだと思いますよ、みなさん。ボーリング調査は去年8月に始まったんですが、台風の影響や県知事選挙などを考慮して翌月から中断されていました。沖縄県は仲井真前知事による辺野古埋め立て承認に過失がなかったか検証作業を進めていて、その結果が出るまで現地の作業を中断するように求めていました。しかしその要請をよそに政府は調査を再開、先週モーニングCROSSでも
解説をしましたけれども、それぞれ政府と沖縄県の立場が違います。で、政府はですね一昨年に、当時の知事から埋め立て工事の認可を受けてこれらの準備が整ったから、ただ粛々と開始をしたと述べています。で、一方であらゆる手段を駆使して辺野古に新基地を作らせないという公約の実現に向けて全力で取り組む考えだと現知事は述べています。仲井真知事、前の知事ですが、あの時に承認されたと。ところがその後、沖縄県知事選挙がありまして翁長知事として公約を掲げていて、ここには一定の歯止めを掛けたいというところなんです。でまぁ、沖縄の問題はみなさん、それぞ
れスタンスがあるでしょうけれども、大前提として一方で県知事選挙で選ばれた首長の声が全く国にも届かないというのは、田中さんどうご覧になりますか?

[田中]その前に10日の日にねアメリカの上院の軍事委員会でダンフォード司令官って、海兵隊のトップの人ですよね、この人がこのままの形の辺野古移転ということに対しての懸念と憂慮を示していると。

[堀]遺恨が残りますからね。

[田中康夫]国防総省の次官は、これは決まっていることだと述べているけれども、アメリカも両睨みになってきているわけですよ。そうすると沖縄はどうなっているかというとね、今あらゆる手段を講じてと、勇ましいことを仰っている知事は、でも調査するって、調査の間に粛々と進んでいったらこれは止められないで、逆に沖縄県が違約金を払えって話になってっちゃう。前もJ-WAVEの堀さんの番組でも話をしたし、今朝もまぁTBSのラジオでも言ったんですけど、知事には様々な権限があるんですよ、私も知事をしてきたんで。で、そうすると例えば、この事業だけでなくて国がやってる直轄事業というものがある。道路であったりダムであったりあるいは他の福祉であったり、これも県の負担は3割なんですよ。じゃぁ、この中で多分、これは違うなと県民が思っているものはあるんでね、じゃぁその予算の執行をウチはお金出しません、と言ったときにはじめて対等のところで、国はこんなことをやってたんだけど実は県が3割りをお金だしたのかと。じゃぁそれは苦しい財政だから見直しますよと言ったら止まるわけですよ。だから翁長さんは、僕はやっぱり今なんか評論家のような話をしててね、これはやっぱり沖縄の人達からすると、知事は「千々に」乱れてるだけか、っていう感じ。

[堀]実務を以って交渉せよという。

[田中]だから僕はやっぱり今後沖縄に於いて翁長雄志知事は果たして本当に公約の問題じゃなくて、ガバナビィリティがあるんですか?ってことになってくる。あともう一点はね、やはりもう16兆円も沖縄の振興予算ってのは、沖縄返還後使われているわけです。でも、これの多くの、公共事業と呼ばれるものは、中央に7割8割お金が還流しているし、もっと言えば軍用地主の人達のお金である。でも沖縄の県民所得は全国で最も低いわけだから、そうするとそれだけ使っているというけれども果たしてそれは、一部の沖縄の人のところにだけ行ってるんじゃないですか?っていうことがね。

[堀]平均所得で212万円余りで、一方で一億円以上の資産家というのもかなり居て、全国レベルで見ても上位を占めているんですよね。格差が開いているし。

[田中]あとねもう一点言わせて頂くと、つまり海上保安庁も国民を守ると思ったのが、なんか海上保安庁の人が羽交い絞めにしてるみたいなのが沖縄で連日報道されている。

 

でもこれも、あるいは機動隊の人も沖縄の人なんです。で、そうすると沖縄の中における分裂を誘発している、でもこれで収拾が付かなくなったときに、本土の側から海上保安庁や機動隊が来た時には、これは本土対沖縄の、二項対立になってしまうのでね、それがやっぱりダンフォード(海兵隊のトップ)司令官が憂慮してるということだと思いますね。

モーニングCROSS * TOKYO MX

 

 

 

 

 

 

 

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